新築住宅施工事例
軒の出の大きな伝統的な住まい(熊谷市)
延床面積:50坪
竣工:平成22年10月
設計:(株)松本材木店
施工:(株)松本材木店
構造:木造
春先のお昼前に撮影した南向きの住まいは深い軒先で窓の半分ほどが日差しを遮っています。真夏になると熱い日差しをこの深い軒が抑える役割を果たすことになります。古民家の軒が深い理由はここにあり、暑い夏を快適に過ごすための先人の知恵です。
"グレートルーム"と呼ばれるような、キッチンからリビングダイニングまでを一体としてつくる空間。多様化するライフスタイルに、フレキシブルなスペースで対応できるようなご提案をさせていただきました。
広縁は外と内との寒暖差を和らげる中間領域。この外と内との曖昧な空間が憩いの場として使われています。
お部屋の換気を考えて、床の間に通気窓を作りました。
基礎を蓄熱体としたこの住まいは一年中室内を快適な状態に保ちます。新しい住宅技術を使いながら、日本の伝統的な設計手法も取り入れた、暑い夏の熊谷ならではの住まいづくりです。